★昆虫の鳴き声★

鳴き声は聞こえても、その姿を見つけるのは、意外と難しいんだよね

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【 アオマツムシ 】

サクラの木から「チリー・チリー」とアオマツムシの大きな鳴き声が聞こえてきました。近づいてみると、メスの気を惹こうと、オスが一生懸命に鳴いています。アオマツムシは、中国大陸から日本に入り帰化した外来種だと言われていますが、現在では都市部の街路樹や庭木にも多く生息しています。室内での飼育環境下では、なかなか鳴いてくれません。

バッタ目マツムシ科


【 カネタタキ 】

都市部やその近郊の街路樹や庭木で、秋以降は昼夜を問わず「チッチッチッチッ」というカネタタキの鳴き声が聞こえてきます。とても小さな虫ですが、その短い翅で高い音を発します。その姿は、アオマツムシの幼虫にそっくりです。飼育環境下でも良く鳴き、市販のスズムシの餌などの人工飼料もよく食べます。

バッタ目カネタタキ科


【 クサヒバリ 】

庭木から「フィリリリリリ-」という、大きめの鳴き声が聞こえてきました。鳴き声の聞こえる木を良く見てみましたが、なかなかその鳴く姿は見つけることができませんでした。やっと見つけたのはクサヒバリ。小さな体ですが、大きな鳴き声を発します。

バッタ目ヒバリモドキ科


【 クツワムシ 】

夜になると「ガシャガシャ…」と大きな鳴き声が連続して聞こえてきます。その鳴き声は相当に大きく、部屋の中で飼育しようものなら、家族から苦情がくる程です。緑色型と褐色型があり、オスの翅は幅広くて丸っこいです。クズの葉をよく食べるので、飼育時の餌には困りません。

バッタ目クツワムシ科


【 クビキリギス 】

成虫で越冬するため、飼育する際には長い付き合いになります。「ジーーー」と電気の変圧器のような連続音が鳴き声です。体は細長く、頭頂は三角型に尖り、大あごは赤褐色です。あごの力が強く、噛み付かれた状態で強く引っ張ると頭部が抜けることが和名の由来になっているらしいが、本当なのでしょうか。

バッタ目キリギリス科


【 ササキリ 】

林縁のイネ科植物の生えたところで「シリシリシリ…」と鳴いています。暗い緑色か飴色がかった黄褐色で、体側から前翅にかけて太い黒帯があり、一見して他のササキリ類から区別できます。鳴き声は良く聞きますが、その姿を見つけるのは意外に難しいです。

バッタ目キリギリス科


【 ヤブキリ 】

樹上に住むキリギリスといった感じのヤブキリ。「シキシキシキ…」と数秒間連続して鳴きます。見慣れていない人には、キリギリスとヤブキリの違いが判りにくいかもしれません。緑色型が多いが、褐色型もいるらしい。若齢幼虫は主に花粉や花弁を食べているが、成長と共に肉食性が強くなると言われています。市販のスズムシの餌で飼育可能です。

バッタ目キリギリス科