【 カタツムリを食べるマイマイカブリ 】

日本固有種であるマイマイカブリは、左右の前翅が融合し、後翅も糸状に退化しているため飛ぶことが出来ず、地域毎の亜種に様々な変異が見られます。主に地上を歩き回るが、木に登ることもあり、雑木林の樹液に集まることもあります。カタツムリを見つけると大あごで軟体部に咬みつき、消化液を注入して消化させ、溶けた部分を食べます。前方に細くなった頭部と前胸部は、殻の中に引っ込んだカタツムリを食べるために発達したと思われます。飼育環境下では、カブトムシなどと同じように昆虫ゼリーでも対応できるが、産卵させるためには、カタツムリが必要だと言われています。

コウチュウ目オサムシ科