【 アワフキムシの幼虫の巣作り 】

植物の茎に白い泡状の塊が付いているのを見たことはありませんか?その泡の中には、アワフキムシの幼虫がいるかもしれせん。アワフキムシの幼虫は口針を植物の維管束に刺し、そこの道管を流れる液にわずかに溶け込んだアミノ酸やミネラルを栄養としていると言われています。道管には大量の水分にわずかしか栄養分が溶け込んでいないため、結果として不要な大量の水分が排泄されることになります。この排泄物は、体から分泌された蝋と繊維状のタンパク質が溶け込んでアンモニウム石鹸も生じています。幼虫は尾端を液面の外に突きだして空気を吸い込んだのち、液中に尾端を引き込んで空気の粒をはき出すという運動を繰り返し、排泄物を泡立てていきます。

カメムシ目アワフキムシ上科