【 ミカン類を葉を食べるモンキアゲハの幼虫 】

日本に分布するチョウとしては、オオゴマダラやナガサキアゲハと並ぶ最大級の種類で、色は全体的に黒いが、後翅には和名の通り大きな黄白色紋があります。幼虫はミカン類、カラタチ、サンショウ類などのミカン科植物を食草としています。映像の幼虫は、普段は同じ場所にいて、葉を食べるときにだけ、その場を離れて、食べ終えると元の場所に戻ってきます。植物は幼虫に葉を咬まれると、その咬まれた場所(食痕)から化学物質を放出し、自分を守るために幼虫の天敵を呼び寄せると考えられています。そのため幼虫は、なるべく食痕から離れたところに戻り、天敵からの攻撃を回避しているようです。

チョウ目アゲハチョウ科