【 アリを食べるアリジゴク 】

ウスバカゲロウの幼虫は「アリジゴク(蟻地獄)」と呼ばれ、軒下などの雨風を避けることのできる、さらさらした砂地にすり鉢のようなくぼみを作ります。そのくぼみの底に住み、迷い込んできたアリやダンゴムシなどの地上を歩く小動物に対して、大あごを使って砂を浴びせかけ、すり鉢の中心部に滑り落として捕らえます。捕らえた獲物に消化液を注入し、体組織を分解した上で、大あごの先にある口器より吸い取ります。飼育環境下でも、砂の入ったケースに入れるとすり鉢状の巣を作り、その中にアリを落とすと捕食の様子を観察できます。

アミメカゲロウ目ウスバカゲロウ科