【 ゴマダラチョウの羽化 】

ゴマダラチョウは、黒地に白のまだら模様が特徴的な中型のチョウです。雑木林の樹液などに来ている姿をよく見かけます。幼虫は、エノキなどを食草としており、飼育も比較的簡単です。イシガケチョウと同様に上からぶら下がるタイプの蛹で、これを垂蛹と呼んでいます。羽化を控えた蛹は、蛹の殻と中身の間に出来た隙間により、白っぽくみえる状態になります。羽化の最中には、赤っぽい色の液体状のものが排泄されますが、これは蛹便とか羽化液と呼ばれるもので、成虫にとっては不要なものです。

チョウ目タテハチョウ科