【 寄生されたルリタテハの蛹 】

採集してきたルリタテハの蛹が、もうすぐ羽化するだろうと、ビデオカメラをセットして見守っていました。そのとき、蛹から思いもよらぬものが出てきたのです。寄生バエの幼虫でした。そのウジ虫は、粘液を伝ってゆっくり地面に降りていきました。一緒に見ていた子ども達もかなりの衝撃を受けたようです。でも、自然界とは厳しい世界です。今回の寄生バエのような虫もいるからこそ、種間のバランスが保たれているのです。そのバランスが崩れてしまったとき、関係している全ての生き物がいなくなってしまうかもしれません。

チョウ目タテハチョウ科